ネタバレ

「わたしの幸せな結婚(小説)」1巻(5章)ネタバレ!それぞれが歩む道

わたしの幸せな結婚小説)」1巻5章)『旅立つ人』のネタバレを紹介します。

先日の事件に対する処遇が、斎森、辰石両家に言い渡されます。

その後、美世は、清霞と共に斎森家を訪れました。

焼け落ちた屋敷を見て、何を思うのでしょうか?

そして、もう1つ、ここには美世がどうしても確かめたかったものがありました。

最後、美世と幸次のやり取りでは、控えめだった幸次の新たな一面を見ることができます。

※ネタバレ注意

「わたしの幸せな結婚(小説)」1巻(5章)ネタバレ!『旅立つ人』

桜の木

美世は、また夢を見ていた。

桜の木の下で、桜色の着物を着た母が手招きしている。

誘われるがまま足を進めようとする美世。

ふと、美世の名を呼ぶ誰かの声が聞こえた。

この声に答えなければ… そうして、美世は、母に背を向けた…

美世は、九堂家の自室で意識を取り戻す。

その時には、全てが終わり、斎森、辰石両家には、きつい処分が下されていた。

眠っている間、清霞が美世の世話をしていたらしく、何ともいえない気持ちになる。

その後、美世は、清霞から実家の処遇ついて詳しい話を聞いた。

木造の屋敷が全焼した事。

美世の両親は、別邸に移り貧しい暮らしを強いられる事

香耶は、厳格で有名なお屋敷に奉公に出される事。

でも、斎森家で下僕の生活を強いられていた美世には、いまいち、ぴんとこない。

辰石家でも、大きな変化があった。

当主の実が家督を長男一志(かずし)に譲り、九堂家の指揮下となった。

ただ、これほど重い処分がなされた理由を美世は、知らない。

この件に清霞が大きく関係していることも…

数日後、美世は、清霞と共に全焼した斎森家へやって来た。

柱や土台がかろうじて残っている所もあるが、酷い有様だ。

多少の寂しさは感じるが、必要以上に感傷的になる事も無かった。

そして、1本の桜の木が、植えられていた中庭へと向かう。

そう、夢で何度でも見る、あの桜の木だ

枯れてしまっているが、切り株は残されている。

指先でそっと触れると、まるで砂のように崩れてしまった。

その時、美世の頭に鋭い痛みが走る

ピリッと、ほんの一瞬の事だった。

幸次の決意

清霞と戻って来た美世は、門のところで見知った人物を見つける。

辰石幸次が困ったように少し笑って、立っていた

美世と幸次は、近くの石段に並んで座る。

「先日は、助けてくださって、ありがとうございました」

「…いや、情けない事に、僕は何も出来なかったんだ…ただ、九堂さんを呼ぶ事しか…」

苦しそうに、悔しそうに幸次は言った。

幸次は、これから旧都で異能の修業をするという。

…自分は異能を持っていても、たいしたものではない。

そう考え、美世を助けると言いながらも諦めていた。

そんな自分を変えるため、大切なものを守るため、精一杯努力すると…

そう決意する幸次の顔は、先程とは打って変わって、キラキラと輝いていた。

「…あのさ、…あの日、言いかけたことなんだけど…」

幸次の言うあの日とは、結婚の話を聞かされたあの時の事だ。

『…僕は、君を…』

あの次に続く言葉は何だったんだろう。

今、幸次は、この話を持ち出して、何を言わんとしているんだろう。

美世は、逡巡し、そして、彼の望む答えを返した。

「わたしの幸せな結婚(小説)」1巻(5章)感想と考察!

遂に、美世を虐げていた人たちに、罰が与えられました。

スッとした読者さん、まだまだ足りないと思う読者さん、いろいろだと思いますが、

一区切りつきました。

頼りないイメージだった幸次が、男らしく成長している姿も印象的でした。

幸次の話を聞く事で、美世もまた励まされ成長しようとする…いい関係だと思います。

一旦、美世と幸次はお別れになります。

これから先の幸次の様子も知れたらうれしいです。

献身的に美世を世話する清霞の変貌ぶりには、驚きました。

冷酷無慈悲と言われていた事を忘れてしまうぐらいに…

改めて、恋は人を変えるんだなぁと思いました。

桜の木の切り株で、美世の身に何が起こったのか…?

その答えは、もう少し先のお話…

ABOUT ME
ごんちゃん
関西在住の主婦/40代/週に数回、パン屋さんでパンを作り、休みの日には家でパンを作ってます。お家時間が増えたので、以前から興味のあったライターのお仕事に挑戦! 好きな小説は『わたしの幸せな結婚』、好きな漫画は『東京喰種』です。独特の世界観や、繊細な人の心の描写など、魅力的です。このような形でこの作品と関わることができ、うれしく思っています。